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【アメリカ不動産用語解説】Vol.5「オープンハウス(OPEN HOUSE)」

作成者: 海外不動産コラム 編集部|2021.09.09

Highlights

  • アメリカ不動産の頻出用語「オープンハウス」について解説
  • 日時を決めて、購入希望者の一斉内覧会を行う住宅の販売手法を指す単語
  • 売り手側と買い手側、双方にメリットがある販売手法

アメリカ不動産の情報を調べたり、記事を読んだりしていると、なじみのない用語を目にすることがよくあります。それらの用語を検索してみても、いまいち要領を得ない…なんて経験はありませんか? しっかり理解するには、アメリカの文化や現地事情への理解が必要な場合も。本シリーズでは、そのようなアメリカ不動産における頻出用語をより詳しく、そしてわかりやすく解説します。

第5回目のテーマは「オープンハウス(OPEN HOUSE)」。本メディアを運営する企業名と同じ単語ですが、もともとはれっきとした不動産用語。アメリカでは不動産業界人だけでなく一般の人にもよく知られているこの単語について解説します。

購入希望者を招いて、一斉内覧会を行う「オープンハウス」

「オープンハウス」とは、アメリカでは一般的な中古住宅を効率的に売るための販売促進手法です。

売り手側は物件の案内日を事前に決めて告知し、購入希望者はその日時に来訪。自由に内見や商談を行うことができます。文字通り、物件を“オープン”な状態にして購入希望者を家に招き入れる、一斉内覧会のようなイメージです。

ちなみに、英文で「OPEN HOUSE」と書かれている場合、上記で説明したような販売手法を指すこともあれば、オープンハウスの開催期間のことを指すこともあったり、オープンハウスを実施している物件そのものを指す場合もあったりします。いずれの意味を指しているかは、文脈を読んで判断する必要があるため、少し注意が必要です。

売り手と買い手、双方にメリットがあるオープンハウス

売り手側にとって、オープンハウスを行うメリットとしては、内覧にまつわるさまざまな手間を減らし、売却効率を上げられることがまず挙げられます。

1組ずつ個別に内覧を受け付けていると、日程がバラバラになってしまい、内覧申し込みがあるたびに家を片付けたり、約束の時間に待機しておく必要があったりと、売り手側の負担も大きいものになります。オープンハウスを行う場合は、内覧に伴う事前準備を一度に済ますことができ、また大勢の買い手が訪れる分、一人ひとりに張り付いて応対する必要もなくなります。

また人気の物件の場合、内覧に訪れた人々が他の買い手を間近で目にすることで、競争心が煽られるような場合も。互いに他の買い手よりも好条件を掲示しようとして、物件の価格が釣り上がる効果も期待できるというわけです。

買い手側のメリットとしては、より気軽に物件を見ることができる、という点が挙げられます。個人で内覧を行う場合、時間を割いて対応してくれる売り手側への気づかいや、売り手からのマンツーマンの対応によって、それなりに購入意欲がないとなかなか申し込みづらいという心理的なハードルも。その点、オープンハウスで内覧を行う場合は、売り手側も気安く迎えてくれると同時に、他の買い手も同じ場に存在するため、より気軽な気持ちで参加することができます。

日本国内でも最近増えている販売手法のひとつ

このように売り手と買い手、双方にメリットがあるオープンハウスですが、パーティ文化などで、他人を我が家に招く機会が多いアメリカならではの販売手法のようにも思えます。

しかし、ここ日本でも、一部の不動産仲介業者がオープンハウスを企画するなど、ここ最近、目にする機会が増えている販売手法です。戸建てではなく、マンションの一室を売却するような場合は「オープンルーム」と呼ぶような場合もあります。

これから日本国内でもさらに普及していくかもしれないオープンハウス。アメリカ不動産はもちろん、国内不動産の売却時にも、ぜひ手段として検討していただきたい手法のひとつです。

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