今週は、新型コロナウイルスのワクチンに関する状況とテキサス州ダラス・フォートワース都市圏における不動産市況についてお知らせします。
新型コロナウイルスのワクチン提供の見通しが発表されました。米ファイザー製薬と独ビオンテックはさる11月20日、開発中ワクチンの緊急使用申請を提出しました。
ファイザーとビオンテックのワクチンは2回接種する必要があるものの、臨床試験において約95%と高い有効性を証明しております。当局のワクチン委員会は12月10日までに認可の是非を判断する予定とのこと。早ければ12月12日からワクチンの接種が可能となります。ただし、ワクチン接種は、医療関係者や高齢者を優先対象としています。
ワクチン開発に明るい兆しが出てきたものの、ワクチンが全員に行き届くには半年程度の時間がかかる事が予想されています。
アメリカでは依然、新規感染者数が高い水準新型コロナウイルスによるパンデミックにより、在宅ワークに適した家に引っ越しを考える人々が増える中、長引く低金利住宅ローンはダラス・フォートワース都市圏に住む人々に住宅購入を促していることが伺えます。で推移しており、南部や中西部では医療現場の逼迫が懸念されています。マスク着用義務化や行動制限を検討する州も多くあり、まだまだ予断を許さない状況です。
次にテキサス州ダラス・フォートワース都市圏における不動産市況についてお知らせいたします。
新型コロナウイルスによるパンデミックにより、在宅ワークに適した家に引っ越しを考える人々が増える中、長引く低金利住宅ローンはダラス・フォートワース都市圏に住む人々に住宅購入を促していることが伺えます。
ダラス・フォートワース都市圏における30年固定住宅ローン金利は、3月の4.19%をピークに低下を続け、11月には2.8%まで低下しました。住宅ローン金利の低下に伴い、申込件数は増加しており、直近の第三四半期においては88,000件を超え、前年同期比で約54%増加しています。
10月の住宅販売棟数は約9,800戸で、前年同月比13.8%の増加となりました。住宅在庫量は販売ペースの1.1ヶ月分となり、これは11月の全米平均の在庫量2.5ヶ月分と比較しても少ない水準です。
この逼迫した住宅在庫不足の影響も相まって、10月の住宅販売価格の中央値は305,000ドルと9月より5,000ドル高くなりました。ダラス・フォートワース都市圏の住宅価格は、高い住宅需要と低金利状態から、しばらくは上昇を続けると予想されています。
以上、田力優がお伝えしました。
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