賢人たちを賢人たらしめている行動や考え方は。そして、大切にしている習慣は──。
インタビューを通じて、そんな共通点を探っていきます
お金には取り憑かれない
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鎌田 -
青野さんにこちらのスパイダーチャートにご記入いただきました。これまでインタビューさせていただいた皆さんはだいたい同じようなチャートになったんですが、青野さんはだいぶ違いますね。
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青野 -
そうなんですか。どう違いますか。
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鎌田 -
まず「仕事」が3です。ほとんどの方が「仕事」は5なんですよ。メリハリのある働き方をされているということでしょうね。
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青野 -
まあ、「家族」や「健康」比べたら3ぐらいかなと。
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鎌田 -
その力の抜けたところが青野さんらしいです。「趣味」は1。無趣味ということですか。
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青野 -
趣味は何ですかと聞かれても答えられないんですよ。今は子育てが一番面白いですし。まだまだ手がかかりますから。
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鎌田 -
なるほど、だから「家族」が5なんですね。対して「交友」は1です。
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青野 -
付き合いの輪を広げるのが苦手なんです。特に自分から人を誘うこともしなくて、会食も年に数回ですね。
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鎌田 -
そう聞くとお誘いしたくなります。「健康」は5です。
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青野 -
やはり何が一番かというと健康でしょう。健康でなければ仕事も家庭も成立しません。
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鎌田 -
おっしゃるとおりです。青野さんの健康法は。
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青野 -
規則正しい生活をすることですね。早寝早起きを心がけています。幸いにも大きな病気はしたことがありません。今年で50歳ですが、このまま健康なら70歳、80歳になっても働くつもりです。
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鎌田 -
もう1枚のフリップもお願いします。青野さんにとってお金とは何でしょうか。
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青野 -
あまり考えたことがないんですが、「魔物」でどうでしょう。
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鎌田 -
「魔物」ですか。どういうことですか。
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青野 -
気を許すと取り憑かれてしまうのがお金だと思うんです。私自身も起業し、上場を果たしたことで、売上を伸ばすことに取り憑かれて本当にやりたいことを見失ってしまいました。そこでいったん立ち止まって本来の自分を見つめ直しました。そんな経験から「魔物」と書かせていただきました。
今は内部留保が貯まると株主に還元したりテレビCMをつくるなど、プロモーション施策に使うようにしています。おかげで手元にキャッシュはあまりないのですが、お金に取り憑かれないで済んでいます。
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